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都市化に伴う環境変化が植物の形質進化に及ぼす影響

近年急速に進む都市化に伴う人工地の拡大は生物の生育地や周囲の環境を大きく変化させる要因の一つです。

​このような環境改変が生物の生育地の減少や絶滅を引き起こす一方で厳しい都市環境に適応する生物もみられています。

 

私は植物の草丈や葉の数、開花時期など様々な形質に着目し、都市化に伴う土壌環境や光環境の変化や、公園やアスファルトの隙間、残存する農地といった都会の生育地環境の多様化がどのように形質の変化をもたらすかを研究しています。

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多様な花向きがつくられる進化の背景

多くの被子植物は送粉者という花粉を運ぶ動物によって繁殖が行われます。花の色や形、匂いはより多くの送粉者を誘引するために多様化したと考えられています。

 

その中でも私は花の向きが送粉者の誘引にどのように影響するのか、降水量などの

環境要因が花粉や柱頭などの繁殖器官に損傷を与えるのかを操作実験や訪花観察を行い検証しています。

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